現代の「閑かさ」を創造する
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新型コロナウイルスの流行により、人々のライフスタイルや働き方は大きく変化しました。コロナ禍を経てテレワークがひとつの働き方として定着しています。多様な働き方の中で自宅やオフィスでオンライン会議が増加したことにより、会議中の音が「騒音」として課題になりつつある現代において、ピクシーダストテクノロジーズ㈱(以下PxDT)は騒音問題を解消すべく、メタマテリアルをベースとしたPxDT独自の音響制御技術を用いて、革新的な吸音材iwasemi™ RC-αを開発。現代の「閑(しず)かさ」を創造しています。今回はそのiwasemi™ RC-αの魅力について、五島さんにお話していただきました。
ガラスと調和する透明吸音パネル「iwasemi™ RC-α」
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――iwasemi™ RC-αの概要・PRポイントを教えてください。
五島さん:
iwasemi™(イワセミ)は、メタマテリアルをベースとしたPxDT独自の音響制御技術です。
自然界にはない特性を持った人工物質をメタマテリアルと言いますが、今までよりも音の特性にマッチした性能を持つ遮音材や吸音材を作れる為、幅広い分野の音課題/ニーズに対応し、社会全体の音問題の解決に寄与することができます。
iwasemi™ RC-αは素材ではなく構造で吸音をする構造になっており、表面に孔、内部に空間を作ることで吸音を実現している商品です。
iwasemi™ RC-αには下記の3つの特徴があります。
① 人の声に多く含まれるという500~1000Hzの周波数帯に特化した独自の吸音構造
② タイルのように様々なレイアウトパターンを作ることができる長方形形状
③ 植物由来のバイオエンジニアリングプラスチックを採用することで、環境負荷低減とガラスになじむ 高い透明度の実現
(引用元:https://pixiedusttech.com/ja/technologies/iwasemi)
特に➂の素材の選択の自由度は他にはない強みです。通常吸音材というとグラスウールやウレタンといった多孔質材を用いることが多く、意匠性に制約がかかってしまうのですが、iwasemi™ RC-αは、音響メタマテリアル技術にPxDT独自の吸音設計技術を応用している為、従来吸音することができないプラスチックを用いて、高い吸音率を実現することができます。それにより、透明で意匠性の高い吸音パネルを実現することができます。
今までガラスに直接貼付できる吸音パネルは存在しなかったのですが、汎用性の高さとデザインを邪魔しないシンプルでクリアな意匠表現が売りのiwasemi™ RC-αはあらゆる空間に溶けこみ、閑かな空間を生み出します。
意匠性の高い吸音パネル
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――吸音と防音の違いについて教えてください。
五島さん:
防音の三原則として「吸音」「遮音」「サウンドマスキング」があり、それぞれ効果が異なります。「遮音」は音を遮断する壁など設置することで、音漏れを防ぐ効果が期待できます。
オフィスで例えると、壁面をスラブtoスラブにする、ガラスパーテーションをダブルガラスにすること等が当てはまります。音漏れを防げる一方で、重くて密度の高い材料を使用し密閉する必要があるため、施工に費用も時間もかかるというデメリットがあります。
一方、iwasemi™RC-αのような「吸音」はぶつかる音を吸収し音の増幅を抑えることで反響音を抑える効果が期待できます。オフィスで例えると、床仕上げをタイルカーペットにする、壁面にグラスウールでできた吸音パネルを設置すること等が当てはまります。遮音と比較すると対策が容易なため、費用と時間を抑えることができます。
――iwasemi™ RC-αを導入している企業さんのご反応はいかがでしょうか?
五島さん:
反響音にお悩みの企業さんからご要望をいただいており、ガラス会議室の透明度を保ちながら吸音もできる商品にご満足いただいています。
特にWEBミーティングは音の反響が気になりやすく話しづらさを感じることが多いですが、iwasemi™ RC-αを導入したことでWEBの音声がクリアになったと喜びのお声をいただいております。また、隣の部屋への音漏れが少なくなったというお声をいただくことも多く、非常に嬉しい評価をされております。
そして何よりデザイン性の高さが導入の決め手になるケースが多いです。
――商品導入までのスケジュールについて教えてください。
五島さん:
発注から納品までのスケジュールはとてもスピーディーで商品の納期は5-7営業日となります。施工もシンプルで、両面テープでの設置となり、施工も通常1日で完了します。指定業社もなく、例えば関東以外の場所での施工であればiwasemi™だけをご納品して現地の施工者さんに取り付けを依頼することができるため、フレキシブルにご利用いただけます。
”空気は通すが音は通さない”
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――新商品や新情報について教えてください。
五島さん:
昨年、”空気は通すが音は通さない”「音響メタマテリアル通気遮音技術」を発表しております。高い遮音性能と通気性を両立できる本技術は、通気と遮音というこれまでのトレードオフを破壊することができるだけでなく、素材選択と加工自由度が高いことから、サステナブルな観点を取り入れることができる遮音技術です。
今後のイベント情報については、11月20日(水)東京ビッグサイト東展示場で開催予定の「ジャパンホームショー&ビルディングショー2024」への出展を予定しております。
https://www.jma.or.jp/homeshow/tokyo/
弊社の商品を直にご体感いただけますのでご興味があれば是非お越しください!
―本日は、皆様ありがとうございました。
*iwasemi及び関連するロゴはPxDTの商標又は登録商標です。
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プロフィール
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
iwasemi 事業部長 五島 隆允